春霖
こんにちは!
久々の雨の土曜日。
春の長雨に、春霖(しゅんりん)と言う言葉があるそうです。若草色を連想するような趣き深い言葉!
みなさまいかがお過ごしでしょうか?
この4月20日(木)には出勤校の明治学院横浜チャペルでイースター礼拝(12:40-13:30)、続いてオルガン時間と題してミニ・オルガンコンサート(15:30-15:50)も開催されます。
どなたでもお越しいただけますので、ぜひ緑と小鳥の歌溢れる横浜の戸塚校舎チャペルへお越しください!
さて、二つほどおすすめを☀️
詩篇に纏わる音楽を探していたら、詩篇129編を題材にしたリリー・ブーランジェの美しい作品に出会いました。姉は著名な音楽家ナディア・ブーランジェですが、病弱だった妹のリリーは24歳でこの世を去ります。どちらも20世紀を代表する女流フランス人作曲家。
正直リリーの作品はあまり聴いてこなかったのですが、並ならぬ才能を感じます。
詩篇129編
ーー
イスラエルは言うがよい。
「わたしが若いときから彼らはわたしを苦しめ続けたが 彼らはわたしを圧倒できなかった。
耕す者はわたしの背を耕し畝を長く作った。」
主は正しい。
主に逆らう者の束縛を断ち切ってくださる。
シオンを憎む者よ、皆恥を受けて退け。
抜かれる前に枯れる屋根の草のようになれ。
刈り入れても手を満たすことはないように。
穂を束ねてもふところを満たすことはないように。
傍らを通る者が
「主はあなた方を祝福される。わたしたちも手の御名によってあなたがたを祝福する」と言わないように。
ーー
詩篇は神への賛美の歌であり、本来歌われるものです。作品の中で、この詩篇歌はグレゴリオ聖歌のように唱え歌われます。この節の扱いが絶妙。
幼い頃から闘病や両親の死に対峙し、この詩篇の言葉に深い共感を得て書かれているように思います。
ヴィエルヌにオルガンを師事し、フォーレやドビュッシーからの影響を強く受けた色彩豊かなハーモニーやオーケストレーションも実に美しい!
フランスには早逝ながら秀いでた才能を残した作曲家が多くいますね。
是非聴いてみてください!
★そしてもう一つは、全く趣の違う本のおすすめ。
大学の同級生、植田工君の本。
これはもう、派手なのでカフェで読んでいると勝手に宣伝効果がありそう笑 一年半前に出版された本ですが、今更読んでみています😅
数年前のものですが、個展のリポートをポストイットに小さく小さく描いて掲載していたものが一冊の本にまとめられています。
あらゆるアートを俯瞰し、解剖学も網羅している植田くんならではの視点で言葉が綴られていてとても面白いです。
通勤通学のお供にどうぞ!🚃
きっと移動時間がアートで溢れますよ(^^)
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