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夏の演奏旅行記②ブリュッセル編


降り続く雨もひと段落し、ふとした時に秋の風を感じるこの頃ですね。

あっという間に9月30日の所沢ミューズでの演奏会が近づいてきました。

午前中も午後も沢山のお客様に聴いて頂けるますように♪

久々の所沢での演奏なので準備にも熱が入ります!

演奏会情報はこちらから。ご来場をお待ちしております😊

さて、また時間があいてしまいましたが、、、、

夏の演奏旅行紀第2回目ブリュッセル編を 🚃

8月6日パリ・ノートルダム大聖堂の演奏会を終えて次の日は日曜日でした。

この日は次なる演奏会の地ベルギーの首都ブリュッセルへの移動日でしたが、

その前に少し寄り道を。

友人の代理で、郊外の教会でのミサの奏楽を頼まれていたのです。

フランスでのミサの奏楽は久しぶりでしたので、結構緊張しました😌

ヴェルサイユとパリの間のVille d'Avrayという郊外の街にあるこの教会では、友人のオルガニストがフランス不在中に、一年間オルガニストを務めさせて頂いた想い出の教会です。


数年の間でオルガンも大規模な改修がなされ、小さいながらも会堂を満たす素晴らしい楽器に甦っていました。この改修には友人も誇らしげ😊

パリ音楽院在学中、オルガン科とエクリチュール科(作曲書法)の両方に在籍していた時に、教会オルガニストとして週末3回のミサ奏楽とお葬式や結婚式奏楽をこなし、本当に毎日てんてこ舞いな生活でしたが、、、😱とても貴重な経験を沢山させて頂いたのでした。


前置きが長くなりましたが、その足でパリ北駅からタリス(新幹線のようなもの)に乗り込み、たったの1時間半でブリュッセルへ!

何年ぶりだったでしょうか。尊敬するベルナール・フォックルール先生に習ってみたい!とパリ音楽院のオルガン科を卒業した後、エクリチュール科で勉強しつつ、同時にブリュッセル音楽院に在籍して、月に何度かパリ⇔ブリュッセル間を往復していました。

早速二つ目の演奏会の場所、世界遺産のグラン・プラスにほど近い、サン・ミッシェル大聖堂に向かいました。

これまたドーンと立派です😄


大聖堂の中に入ると、祭壇の左上の壁面に貼り付いたようにオルガンが聳えています。


スペインのオルガン製作家グレンツィング氏による大オルガン。日本でも新潟のりゅーとぴあにこの製作家の楽器が入っています。 正面から見るとこのような感じ。


左右のペダルタワー(ペダル鍵盤のパイプを有する部分)が離れた所にあるのが特徴で、その他にも沢山の新しい試みが為されています。

かなり高い所にあり、壁に張り付く様に設置されているので、演奏台まで行くのが一苦労。

ちなみに夜になると、このようなシルエットが闇に浮かび上がります。


息を切らしながらぐるぐると螺旋階段を登り、お腹を引っ込めたり、頭を屈めたり、横歩きになったりしながら、小さな扉を幾つもくぐると、ようやく演奏台に到着です!


ここでは、主催者からの希望で、オール・バッハプログラムを演奏しました。

全ての曲をバッハの作品で構成したのは、人生はじめてかもしれません😊

このオルガンは、バロックから現代まで幅広い作品を演奏できるようなコンセプトのもとに作られており、とても豊かな響きを持っています。でも、この斬新なオルガンのデザインのため、特殊な位置にパイプが置かれていて、良いバランスで音色を組むのには慣れが必要です。

なので、このカテドラルのオルガニストを務めていらっしゃるグザヴィエ・ドゥプレさんやブリュッセル在住の友人達が会堂で音色を聴いてくれました。オルガンは演奏台で聴こえる響きと、会場での響きが違うことがほとんどなので、いつでも誰かの耳が必要になるのです。

2日間のリハーサルを終えて、迎えたコンサート。

当日は沢山のお客様がいらしてくださり、本当に温かい拍手を頂きました。

サプライズのお花束も嬉しかった〜😂


やはりバッハの音楽は弾く者も聴く者も、深く魅了します。

パリ・ノートルダムでの演奏会から3日あいて、全く違うオールバッハプログラム。

リハーサルがいつも夜まで続くので、一週間ほど気が抜けずに大変でしたが、美しいオルガンのもとで素晴らしい時を過ごしました。

やはりビールやフリット(フライドポテト)の街🍻

リハーサルの後や、コンサートの後はやっぱりビールですね!

グザヴィエ・ドゥプレさんの奥様はなんと日本人オルガニストの国分桃代さんで、お二人ともとても優しく迎えて下さいました。有り難うございました♥

その翌日はブリュッセルを一日満喫!

アールヌーヴォー芸術の発祥の地であるブリュッセルを友人が案内してくれました。

ご覧下さい!この美しい装飾。


これは、ヴィクトール・オルタという、アール・ヌーヴォー様式をはじめて建築にとりいれたベルギーの建築家の家の中です。今は美術館として見学する事ができます。

ぜひブリュッセルにお越しの際は、このMusée Horta に足を運んでみて下さい⭕

そのあとはブリュッセルと言えば、グラン=プラス!


グラン・プラス

王立美術館、20世紀ベルギーの画家ルネ・マグリットRené Magritte展も念願叶いました!

小便小僧はあまりに小さいので再訪は見送りましたが。。。

最後に、論文の締め切り間際なのにガイドしてくれた、オルガン弾きのバンジャマン君と共に😊


留学中には時間がなくて見る事ができなかったブリュッセルの新たな一面を発見でき、演奏会のあとも充実の滞在となりました!

そのあと最終のタリスに乗って深夜にパリに戻り、ほっと一息。

ここから数日は大好きなパリを満喫しました (^0^)

つづきはまた旅行記第3弾をお楽しみに!

あ❗❗再びしつこいようですが💦

9月30日は所沢ミューズへ!

A bientôt♪

Ami Hoyano


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